木工も終盤。
完成は間近です。
ダブテイルジョイントと呼ばれる方法でボディとネックを接着します。
これは端材で試し掘りした物の写真です。左がネック側、右がボディ側にあたります。真ん中のはテンプレートです。
このような感じで、テンプレートを固定し、ハンディルーター、トリマーを使い加工していきます。
(この写真はボディエンドの装飾の溝堀中です)
正確にテンプレート(型)を作ればトリマーでほぼぴったりにできます。
ネックとボディを接着した後は、指板を貼ります。
今回はフレットを打ち込んでから指板を接着しました。
グリップ成型、指板接着、フレット打ち、ネックセット。このあたりの作業順はいろいろあり、製作家によって個性が出る部分だと思います。僕は、どの方法も一長一短あると思います。
僕自身、「この方法が絶対良い!」と思うものは特にないです。
ですので、楽器に合わせてアレンジします。
今回は、ボディ、ネックの剛性、材の癖から判断し、この手順で進めました。
このように、作る楽器に合わせて工法を変えることが出来るのも、1本1本ハンドメイドで製作しているからこそできることだと思います。1本1本、木に合わせてルールやレシピを作っていくということ。
工場だとなかなかそうもいきません。
この辺りも、僕が独立した一つの理由です。
指板接着中。
今回は極薄塗装なのでブリッジも塗装前に接着しました。
塗装終わり。
木の質感を生かした仕上げ。
パーツを組み込み、調整し、完成。(オーダーメイドギャラリーにも写真を追加しました)
SYOKU-YABO農園からの写真も届きました。
良い雰囲気です。
はじめの記事にも書きましたが、このギターはSYOKU-YABO農園を会場とし演奏するミュージシャンにも使っていただける楽器です。様々な方に弾いてもらって、良い音に育っていってほしいと思います。
僕は11月末に音を聴きに行きます。
最後に…
全国のライブハウス、カフェ、バー、のオーナーの皆様、今回の様に場所に特化した楽器製作のオファー、お待ちしております!