連日、Facebook上で話題の『Shakelele』(シャケレレ)
鮭箱を利用したウクレレです。
ブログを数回に分けて、製作~魚函工場見学ツアーをご紹介していきたいと思います。
ウクレレを作ろうと思ったきっかけはこのカバンとの出会いです。
ゲンカンパニー 村上智彦さんの作品です。村上さんのメインのビジネスバッグでもあります。
カッコ良すぎるこの見た目に一目惚れしたのは言うまでもありませんが、
『あるものを活かす』というスタンスに共感しました。
身の回りにある素材をさらりと使うカッコよさ、素敵です。
そして、僕も何か作りたい!ということで、鮭箱を利用したウクレレを作ることにしました。
まずはこちら、鮭箱本来の姿です。
魚屋さんでは使い終われば大抵は捨ててしまうそうです。
捨てられかけていた鮭箱を集めた、大量のold鮭箱のストック。
村上さんの納屋にて。(もっとありました!)
先ずは、大量の鮭箱ストックの中から良い音がしそうなものを選別します。
そして釘抜き作業。
その後3mm前後の厚みまで製材します。
実はその前に、『塩抜き』『乾燥』という作業もあります。
通常の木材より手間暇かかるのです。
普段、住宅のリノベーションも手掛ける村上さん。
鮭箱の解体スピードは僕の7倍程もありました。
製材完了したものがこちら。
写真手前、ベンディングアイロンという、円柱状のアイロンを使い蒸らしながら側板を曲げていきます。
これはアコースティックギター製作時の写真ですが、ウクレレも同様の方法で曲げていきます。
型に合わせて固定中。
表板、裏板の接着です。
ボディのセンターで2枚にわかれている部分を貼り合わせます。
表板の整形が終わりました。
表板接着の様子。
側板と表板の接着面積を増やすライニングと呼ばれる、パーツの接着です。
ライニングの素材は実は鮭箱ではありません。過去のギター製作で残ったライニングの余りです。ギター製作時にいつも中途半端に残るのでそれを利用。(この日の為に取っといていたのか?!?)
あるものを活かす。
続いてネックの切り出し。
素材は様似産の鮭箱を3枚貼り合わせたものを使用。
続いて指板製作。
素材はヴィンテージ イタヤカエデ フローリング材です。
こちらも村上さんから分けていただきました。
製材し、厚みを整えてからフレットの間隔を書いていきます。
線に合わせて『アテ』を固定、それに沿わせてノコで溝を切っていきます。
溝切り完了。
音程に関わる部分なので、わずかなズレも許されません。
裏板接着も終わりました。
ネックと並べてみました。
ネックとボディの接着です。
フレットを打ってからの指板接着
ひとまず形になりました。
自作のメンテナンステーブル(ギター、ベース用)に乗せてみたところ。
当たり前ですが、小さいです…。
塗装工程、取り忘れましたが、ラッカーで極薄塗装してあります。
フレットを磨いてピカピカに!
パーツ取り付け、弦張り、全体を調整して完成。
次回は工場見学ツアーをレポートします!