鮭箱を楽器に(工場見学ツアー前編)

前回のブログ、鮭箱からウクレレを製作した記事の続きです。

 

素材である鮭箱との出会い~ウクレレ完成までは前回の記事でご紹介しました。

 

ただ作るだけでは終わりません。

なんと、鮭箱を作っている工場を見学させてもらいました。

 

素材も鮭の箱ですし、『遡上』のイメージで。

10月某日、早朝、日の出とともに起床。

積み荷は、様々な鮭箱製品。

カホン、スツール、バッグ、ウクレレ。

 

ウクレレ以外はゲンカンパニー村上さんの作品です。

 

これだけの鮭箱製品を見ていただいて、鮭箱工場の方々がどのような反応をしてくれるのかも非常に楽しみです。

 

これらの作品をもって釧路、広尾の鮭箱工場の方々に見ていただくというツアーです。※恵庭~釧路間、300km弱

ゲンカンパニーの村上さんと、男二人旅です。

釧路に工場を構える吉岡製函株式会社到着です。羽田野社長にお出迎え頂きました。

早速、鮭箱の山です!

工場長の岡部さんにも案内していただきました。

こちら工場内。

印刷機を前に、はしゃぐ鹿川。

 

鮭箱の最大の特徴である文字の印刷をする機械です。

印刷機の要。機械上部からインクを投入し、大きなローラーについている『版』で印刷する仕組みです。

木材は版の下を通っていきます。

 

版は魚種や屋号ごとに特注で製作するそうです。

結構大きな機械です。

機械を製造していた会社は、今はもう無いそうです。

続いて釘打ち機。

機械上部から釘が投入され、複数本の釘を打ってくれる機械です。

実演もしてくださいました。

機械上部。釘がずらり。

こちらは倉庫内です。

使用前の鮭箱がこれだけ並んでいるのは圧巻でした。

 

実際、鮭以外にも箱があり総称して魚函(ぎょばこ)と呼ばれていました。

工場内の薪ストーブ。使用済みの鮭箱をそのまま入れられるよう、入り口が大きい特注品だそうです。

同じ敷地内に発泡スチロールの製造工場もあり、見学させて頂きました。

やはり現在は木箱より発泡スチロールのほうが主流のようです。

発泡スチロールができる過程も見学させていただきました。

工場長とはここでお別れでした。

お忙しいところ親切に対応していただきありがとうございました!

 

鮭レレも気に入っていただき、なによりです!

ここからは羽田野社長が釧路市内のご友人をご紹介していただきました。

こちらは釧路の設計事務所、くりえいと創の真壁さん。

吉岡製函の工場や、羽田野社長のご自宅を設計されたそうです。

 

くりえいと創 http://createsou.com/

事務所の隣の狭小住宅。

 

仕上げに部分に構造材を使うなど、様々な工夫がされていました。

 

異業種の方からはいつも様々なアイディアをいただきます。かっこよすぎです。

真壁さん設計の羽田野社長ご自宅にもお邪魔させていただきました。

そして、釧路の港へ。

鮭レレに故郷の潮風を浴びてもらいました。

工場ツアー初日は終了です。