前回のブログに引き続き
今回は、塗装~完成までです。
前回はかなり息巻いていましたが、今回は割と大人しめです。笑
写真は吹付け前、マスキングを終えたところです。
塗装工程は、集中して丁寧にやる。ということに尽きます。丁寧に吹き付け、丁寧に磨き上げる。シンプルな作業の積み重ねです。
いままで積み上げてきた工程を無にしないよう慎重に行います。
今回はナチュラル仕上げ。着色しないので、大幅に見た目は変わりません。
仕上げの良し悪しは、雰囲気というか、パッと見の高級感に大きく影響してきます。
今回はハーフマットフィニッシュ。半艶仕上げです。
グロスフィニッシュは、吹付け→磨き上げ、の工程に対し
マットフィニッシュは、吹付けで工程が終わります。
工程が多いグロスフィニッシュのほうが大変そうかと思いきや、マットフィニッシュのほうが苦労する場合が多いです。
吹き付けて終わりというのは、ゴミや塵を塗膜に入れずに仕上げなければいけません。グロスフィニッシュなら、最後に入った埃くらいなら磨いて取れちゃいます。
日々の掃除と吹付けの際の湿度管理、日々の行い(運)が鍵を握ります。
ノブ、ピックアップカバーをボディの端材から製作。ボディと同素材から作っているので自ずと雰囲気も合います。
続いて組み込み工程。フレットの磨き上げ。
フリーダムカスタムギターリサーチ社のステンレスフレット使用しています。
くすみが出ないので、タフな環境でメンテナンスフリーです。
固めのものと柔らかめのものの2種類がありますので、音色の好みに応じてお選びいただけます。
今回は柔らかめのものを使用。
続いて配線作業。できるところはボディの外で配線作業。取り回しがよいですから。
今回は2Vol、パッシブトーン、3Band EQ、アクティブパッシブ切り替えスイッチ、ミドルの切り替え。
プロトタイプなのでコントロール多めです。
黒い箱の中にはプリアンプの基盤が入っています。
続いてシールディングです。
銅箔テープで縁取り、導電塗料を塗ります。アクティブベースにはシールディング必須です。
元々配線してあったものをキャビティ内に移します。
ピックアップ、バッテリーからの配線をし、完了。
その後弦張り、セットアップして完成です。
と、ここまで書きましたが、実はこの楽器は既に工房にはありません…(受注生産になります)
東京の吉祥寺にあるギターショップ、Akkord Guitarsさんにてお取り扱いいただいております。
試奏も可能ですので、お近くの方是非お試しください!
このベースの詳細はこちら。
Akkord Guitars
東京都武蔵野市吉祥寺東町2-10-2村井ビルB1
TEL:0422-27-1159