70年代のfender プレシジョンベース。
50年代や60年代に比べると人気は劣るようですがこの年代の個体にしかだせない荒々しさがあり、探されているかたも多いのではないでしょうか。
ただ残念ながらこの年代の共通点でネックの状態があまりよろしくないものが多いです。
今回も例にもれず、音はいいけどネックの状態が…といったものでした。
根本的に直したいとのオーナー様の要望でした。具体的にはハイ起きのできる限りの解消です。
この年代のものはいわゆるラウンド指板で薄いローズウッドの指板です。細心の注意を払いつつ指板を削り込んでハイ起き解消していきます。
それより苦労したのがこちらのフレット溝の修正。これだけボロボロになってしまっては新しく打ち込んだフレットをしっかり保持してくれませんのでローズウッドの粉と接着剤を混ぜ合わせたもので修正していきます。
新しいフレットを打ち込み無事完成。