ピックガード製作

ピックガード製作。元々ピックガードの付いていないモデルに新規でデザインから製作までのご依頼でした。

 

Provisionのベース。ボディ形状はリッケンバッカーのようなモデルです。

先ず初めに完成形がこちら。

ジャズベっぽく且つレトロな感じで。というご要望でしたのでそれを意識して作りました。

 

交換や取り付けでガラッと印象の変わるピックガード。今回はベースということでスラップ時の指の入り具合などの変わってきますね。見た目だけではなく演奏性にも関わってきますね。

 

今回は製作手順を解説していこうと思います。

デザインもお任せされたので、さてどうしようと思いつつ先ずは1弦側のボディシェイプをトレースしていきます。

使うのはこんな道具。大したものではありませんが自作したものです。

端材にボールペンの芯を斜めに取り付けたもので、ボディエッジが丸みを帯びた楽器のアウトラインを描くための必須アイテムです。

 

ジャズベースの特徴である1弦側のボディラインに沿った形状をここから導き出します。

ボディのRに合わせて12mm程内側にラインを取りました。この内側のラインがピックガードの外周になります。

4弦側はまだラフな線ですが型を作っていきます。立体的なものを置くと印象が変わるので僕は紙の状態では決めきらずに型で微調整していきます。(デザインが自由な場合のみですが)

型をボディにあてがい、形の微調整をします。全体のバランスを見つつ。

形が決まってしまえば型に沿ってトリマーで加工していくだけです。

最初の画像と一緒ですが、完成がこちら。

 

1弦側がボディ外周と合っているタイプのピックガード(フェンダータイプは殆どそうですね)はそこがビシッと決まっているとかっこいいと思います。